今、実家の千葉にいます。去年の12月暮れに倒れた父に会いにきているのです。
3ヶ月ぶりです。
その当時、先生方には回復は無理でしょう。年は越せないでしょうと言われてました。確かに何度も痙攣を起こしたり、また何時また痙攣をおこすかもわからないのですが、今も生きてます。
そこには、先生方の医療技術はもちろん、数多くの方々の祈りがあったのです。
また、毎日会いに行く家族の存在が特に大きかったと思います。そして、本人の生きる!という気持ちもです。
倒れた日から8ヶ月、首の気管切開の跡も閉じ始め、よく動く左手を使いひとりで食事をしております。まだまだ右半身は動きませんが、今なら右手のリハビリが効果を発揮しそうです。新しく神経が繋がり出すと思います。脳の左半分はほんの少しだけ残して出血でやられてしまいましたが、笑うのです。吹き出す様な感じですが、明らかにこちらの言葉を聞いて、反応しているのです。しっかり聞いて理解している時があるのです。また、左手で指相撲をすると勝つために作戦を練り実行するのです。初め指同士で牽制し合い、サッと届かない所に親指を隠し私が誘う様に指を動かすと、待ってました!と押さえつけてくる。
兎に角良く動く。負けず嫌いだったことを思い出しました。
子供の時父との腕相撲では、父は必ずムキになり本気でやるから手が痛くやりたくなかったのです。
あ〜夜もふけたというのに、国道には車が行き交い、一向に静かにならない。
始終騒音がある、都会。
しかし、耳を澄ませば秋の虫達が涼しげな音を奏でていました。
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